ランチだけで終わった

珍しく、夫が子どもたちを連れて山登りに行くことになった。
長男が一、二歳のときにもあったのだけれど、もらいものの登山用ベビーキャリアを使いたいという理由で、重量オーバーになる前に今度は次男も連れて行きたいらしい。
少し心配ではあったけれど、夫の兄も一緒で大人の手は二人あることだし、登山といっても観光用ケーブルカーもあるような山なので、ならばと数年ぶりの一人休日を満喫させてもらうことにした。

しかしながら。
母業あるあるだと思うのだけれど、あれだけ一人の休日がほしいと思っていたのに、いざ休日が突然降ってくると、何をやりたかったか急には思い出せない。
とりあえず書き出してみるも、ほとんどが「子どもがいる日でも何とかやれること」「家族のための済ませたい用事」ばかり。
違う違う!せっかくの貴重な一人休みなんだから、子どもがいたら絶対にできないこと、家事じゃないことをしたいんだよ!
...と、何とかとりあえず書き出してみたけれど、本当にそれが一番やりたかったことなのかは分からない。
こういうのは、普段からリストアップしておかないとなぁ...と痛感。
家族で行きたいところはリストアップしていたけれど、自分一人で...というのは思えばしていなかったのだ。

加えて、直前にいろいろな用事が出てきて(雨続きの間の貴重な洗濯日和になったとか、雨でちゃんと行けなかった食料品買い出しとか)、いざ当日になったら自分の時間がどんどん削られていく。
朝から洗濯を三回まわし、その間に録画したドラマを消化して、洗濯を干し終わったら一軒目のスーパー買い出し、それから急遽この日で最後になった畑の収穫へ。

植えた作物がそろそろ終わりということで、今年度はこれで終了。
最終日だったからか、他の野菜も投げ売り状態で、「大根二本抜いてっていいよ」「白菜も二個とっていいよ」「よかったらじゃがいもも持ってって」というオーナーのお言葉に甘えているうちに、荷物がどんどん増え、後でもう一往復することに。
家計的には大助かりだったけれど、持ち帰った野菜の応急処置(大根の葉っぱを切り落とすとか、最低限の土を落とすとか)も含め、ここでまた一時間ほどロスすることになった。

そうこうしているうちにお昼を過ぎて、予定していたランチのお店へ。
結局、これがこの日唯一の、自分のためだけに使った時間となった。

ランチの後は、UNIQLO感謝祭で子ども服を見たり、二軒目のスーパーに買い出しに行ったり。
もうひとつ本当はしたいことがあったけれど、晩ごはんの支度時間を考えると断念せざるを得ず、一人休日はあえなく終了となった。

朝とったばかりのじゃがいもとにんじん、夏野菜の名残のピーマン、甘辛唐辛子、ナス、をたっぷり入れ、買い出してきた鶏肉を小さく切って、スープカレーを急いで作る。
煮込んでいる間に「ただいまー!」と元気よく子どもたちが帰ってきた。
思いの外元気で、聞くと次男はほとんど歩かず背負われてたみたい。
とりあえず、ちゃんと怪我もなく無事帰ってきたことにホッとした。

次の一人休日のために、一人でやりたいことリスト、着々と準備しておこう。