近すぎちゃってどうしよう

そのうち家族で行こうと行っていた富士サファリに行ったのは、12月初旬のこと。
あっというまに三週間も経ってしまった。

その日はもともと法事の予定だったのだけれど、集まる予定だった親戚宅に赤ちゃんが生まれたばかりで、感染を警戒して法事は延期となった。
せっかく車を借りたので、車ならではのどこかに行こうということで、思いの外早くサファリが実現したのだった。

御殿場インターを降りて一路富士サファリへ。
途中、見たこともない広さのすすき野原が広がっていて、一体ここは何の土地なんだろうね?と夫と不思議がった。
行けども行けどもすすきヶ原。

富士サファリにはもうずいぶん前に一度来たことがあって、そのときは当時つき合っていた人と来たのだった。
もう思い出せないぐらい昔に感じるのは、当時関東の地理感覚がほとんどなかったせいなのか、結婚して子どももできたという、状況が変わりすぎたせいなのか。

開園時間を少しだけ過ぎて到着すると、入り口にはもう車の列。
でもなぜか、サファリゾーンに直行する車はうちだけで、他に車がいない中「ジュラシック・パーク」みたいな二重ゲートをくぐって入構していくのは、妙にスリルがあった。

サファリ内は前半が猛獣ゾーン、後半が草食動物ゾーンになっている。
最初がクマで、次がライオン。
どちらも思っていたより頭数が多く、迫力満点だった。

サファリパークというと、いつもどうしても思い出してしまう事故がある。
もうだいぶ前の、富士とは別のサファリパークだったと思うけれど、車外に出てしまった客が虎に襲われて亡くなったという事故。
なぜ外に出てしまったのかというのが、確か祖父母と孫家族が二台に分乗していたのだけれど、赤ちゃんが泣き止まなかったので親のところに連れて行こうとして...という理由だった。
想像するだに恐ろしい。

でも、こんなに猛獣がいて、出ようと思えば車外に出られる状態で、逆に事故が起きていない方がすごいね、と夫と言い合う。
誰も窓を開けたりしないのも、当たり前といえば当たり前だけどすごい。

猛獣ゾーンを過ぎると、草食動物ゾーンに入る。
草食の最初がゾウだったのは、やはり何かあったときに強めの草食動物を境界に配置しているということなのかしら。

車の前を横切る動物たち。

サファリゾーンを終えてから、車を置いて園内でお昼。
知らなかったけど、富士サファリには、サファリゾーン以外にもちょっとした動物園があるのだった。
レッサーパンダ、きゃわわ~。

閉園時間はけっこう早くて、サファリゾーンは15時半まで。
でも冬は日が落ちるのも早いし、確かにそれぐらいがちょうどいいかも。
イカーであればサファリは何周でもできるから、せっかくなのでもう一度サファリを回ってから帰ることにした。

二周目は私が運転。
後部座席のチャイルドシートに座る次男をお世話しなければならないので、運転手でない大人はどうしても後部座席になるのだけれど、やっぱりフロントガラスいっぱいに動物を見たいので、自ら運転を買って出たのだった。

二周目はちょうどサファリバスの近くだったので、一周目とはまた違う景色も見られて満足。
富士山麓出身のくせに富士サファリが初だった夫も、「思ったよりすごかった」と喜んでいた。

今度は花鳥園とか行きたいな~。