「自分をまとめる時間」

夫が家にいる平日、次男を家に置いて、長男の幼稚園お迎えがてら、ちょっとずつ自分の用事を済ませたり息抜きをしたりする。

先日は隙間時間にフラッと雑貨屋に立ち寄って、『きんぎょがにげた』の巾着袋とメモ帳を発見。

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可愛いメモ帳って、中高時代はものすごく使ったけど(授業中に友達にメモを書きまくっていたから)、それ以降はたまるばかりで全然減らず、もう買わないことにしていた。
それが息子の幼稚園が始まってからというもの、バス通園の際の伝言メモとしてけっこう活躍し始めた。
伝言先も幼稚園の先生が相手だから、可愛いメモの使い甲斐がある。
そんなわけで、古典的絵本のイラストメモ帳は、見つけたら即買いなのだった。

その後、いつも行くカフェでランチ。
同年代~少し上の女性一人客が多くて、求めているものが同じだなぁと勝手に同士感を感じる。
野菜を使いまくったお惣菜が何種類もあって、それが全ておいしく、しかも自分の作ったものでない。

この日は幼稚園までの時間調整でコーヒーとアールグレイのシフォンケーキもつけることにした。
ランチデザートというからプチサイズかと思いきや、けっこうボリューミー。
コーヒーはいつも通りしみじみとおいしく、シフォンケーキはすごくしっとりしていて、こちらもとてもおいしかった。

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川口葉子さんのカフェ本に、どこかの喫茶店主の言葉があったのを思い出す。
一日の終わりに30分でもいいから、自分をまとめる時間を必要としている人がいる、喫茶店はそのための場所だ、みたいな内容だった。

自分をまとめる時間、すごく分かるなぁと思った。

小さい子どもがいると、一日中自分以外のことに注意を向けている。
お腹がすいたとかトイレに行きたいとか、そういう生理的欲求の時以外は自分に注意は向かなくて、そういう毎日が続くと、自分が何を感じ何を求めていて、何に疲れているのか、気づくと分からなくなっていたりする。

幼稚園のお迎え前のこのひとときは、そういう「自分をまとめる」大事な時間になりつつあるのだった。

ハイハイしそうでまだしない

久しぶりに、赤子とゆっくり過ごす平日の昼間。

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GWに部屋のレイアウトを変えるまでは、ベビーベッドではもう長時間過ごせない赤子がぐずぐずと泣き出し、それを抱っこしたり、そのへんの床に転がしたり(これだとすぐに捕まえに行かないといけない)、ベビーチェアに座らせたり(動きたいからこれも長くはもたない)、そしてまたベビーベッドに戻したり、とにかく赤子の相手でずっと振り回されている感じだった。
ハイハイコーナーを作ってからは、放置していてもごきげんな時間が長くなって、ようやくゆっくりごはんを食べたり家事をしたりできるようになった。

いま思えば、長男はあまり動かなかったのかもしれない。
両脇と足元をブロックした大人ベッドに転がしておけば、そこまでゴロゴロ転がることもなく、一、二回寝返った姿勢でおとなしくおもちゃで遊んでいたような気がする。
それに比べると、次男は空間がある限りどこまでも転がっていく。

あともう一週間もすればハイハイしそうな次男。
動き出すと高速移動しそうで、今から戦々恐々としている。

忍び寄るコロナ

長男が幼稚園の間、次男を一時保育に預けて臨時のお仕事へ。
長男も小さい頃から一時保育に預けてきて、これまで保育中に呼び出されたことはなかったけれど、今回風邪気味だったせいか、初めて保育中に熱が出て仕事中に電話がかかってきた。
「いま○度ですが、これ以上あがったらお電話するので、すぐ出られるようにしておいてください」とのこと。
これが噂の呼び出しか...。

幸い仕事はもうすぐ終わるところだったので、ドキドキしながら電車に乗り、保育園の近くに行ってから、いま食べておかないと食べ損なうであろう遅いお昼ごはんを食べてひと息。

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その間ずっと電話はかかってこなかったので熱は下がったのかと思っていたら、そうではなく横ばいだったよう。
ちょっとあったかい次男を抱っこして帰宅。

その後次男の熱は下がったものの、今度は夫が熱があると言い出した。
めったに熱を出さない夫の発熱に、急に緊張感が走る。
37度台後半、38度台と熱は上がり、その時点で「あぁこれは、ついに来たか...」と100%コロナを疑った。

急いで夫と寝る場所を分け(と言っても、間取り上完全には到底分けられない)、窓を開け部屋を消毒し、24時間つながる相談窓口に電話。
近隣の発熱外来があるクリニックをいくつか聞いて、そのひとつに翌朝すぐに電話したら、検査を受けられるとのこと。
朝になって熱は下がっていたものの、ドキドキしながら結果を待っていたら、「陰性だった」という連絡が入り、急に力が抜けたのだった。

次男の熱もその後は出ていなくて、どうやら(たぶん)普通の風邪だった模様だけれど、今回がセーフだっただけで今後も発熱の度にこんな大騒ぎをしなければならないのかと思ったら、ため息が出てしまう。

ステイホームな日々のストレスはまだ我慢できるけど、「絶対に体調を崩せない」プレッシャーが、だんだんストレスになってきている今日この頃。

4歳の母の日

連休明け。
息子が幼稚園から持ち帰ったかばんの中に、画用紙で作った赤いお花があるのがパッと目に入った。
「これなあに?」と聞いたら、息子は「あ!」と笑顔になって、お花を取り出した。
赤い紙のカーネーションは、同じく紙の花瓶に入っていて、花瓶にはママとおぼしき笑顔の女の人の顔が描かれている。

「これ、もしかしてママにくれるの?」と聞くと、息子は嬉しそうにうなずき、ちょっと居ずまいを正した。
「えっと~...」と何かを思い出すようにちょっと上を見た後、急にセリフっぽい口調で「ママ、いつも、おりょうりとか、せんたくとか、ありがとう」とニコニコ。
はは~ん。幼稚園で練習したんだな(笑)

「ありがとう~!」と言って受け取ると、嬉しそうに「ここ(花瓶)に、ペンとか、メガネとか、いれてもいいんだよ」と言うので、ちょっと不安定だけど紙の花瓶にボールペンとメガネを入れてみたら、満足そうに持ち場に戻って行った。

その後さらに描いてくれたのがこちら。

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母へのLOVEが伝わってくる、ハートだらけのママなのだった。

違う景色が見えてきた

GW前半は部屋の大整理。
寝返りだけであちこち移動し始めた次男のために、安全に区切られたスペースを確保しようと、引っ越して以来初の模様替えを行ったのだった。

ついでに、気持ちよく晴れた朝からカーテンの洗濯。
カーテンの洗濯は、取り外していても支障ない時間帯に一気に洗って乾かす必要があるから、普段はなかなかできない。
気がつけば大きな声では言えないぐらいの間洗っていなかったので、それはそれは洗い甲斐のある洗濯になった。

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模様替え前は一部塞がっていた窓際から家具を移動したので、ほぼ全面的に窓から光が入り、部屋の中が急に明るくなった。
普段座るソファの向きも変わり、窓から見える景色も違う。
視線の先に、空がきれいに見えるようになった。
夫も「なんか明るくなったね。空も見えるし、こっちの方がいいな」と喜んでいる。

GW後半は、収納しきれていなかったモノたちをきちんとしまうためのグッズを買いに行く予定。

最後とは知らぬ最後

次男の誕生祝に夫の上司からもらった、秋冬用のお洋服。
ほとんどすべての服がお下がりの次男にとっては貴重な「次男専用」の服で、どんなに長男と似ていても、これを着て写っている写真は「これはふくちゃんだ」とすぐ分かるのだった。

このところだんだん暑くなってきて、出番が減ってきた。
それでも夜中から朝方は寒いことも多いから、なんだかんだと着せていたのだけれど、昨日洗濯を取り込みながらふと「もうこれもそろそろ暑いかな」と思った。

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次の秋にはサイズアウトしているだろう。
とすると、この洗濯の直前に着た日が、この服を着る最後の日だったのだ。

最後とは知らぬ最後が過ぎてゆくその連続と思う子育て
              俵万智『未来のサイズ』

どんなに意識していても、最後の日は突然やってきて、そして終わった後に気づく。
お気に入りのお洋服も、卒乳の日も、ベビーカーに最後に乗った日も。

まさに、子育てはその連続なのだ。これからも。

くるくる生活

4月は怒涛だった。

何年かぶりの新しい仕事、それに伴う保育の複雑な手配、幼稚園の新年度。
保育を頼む日は、お迎えの時間がフルタイムで働くぐらいになるから、夫とお迎えのやりくりをつけたり、帰ってからバタバタとお風呂や寝る準備をしたりする。
幼稚園だけの日は、打って変わって専業主婦っぽい一日になり、朝長男をバス停に送って行った後は、帰ってくるまでの数時間、次男のお世話や夕食の下ごしらえ、たまにドラマを見たりして過ごす。
日ごとに専業主婦だったり働くママだったり、働いている間は普通に職業人だったりして、立場がくるくると変わるのが我ながら面白い。

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次男の妊娠・出産でバス通園にした長男の幼稚園だったけれど、今年は時々お迎えに行くことにした。
そうでもしないと、長男は幼稚園帰りに友達と遊ぶ機会がなくなってしまうし、ママネットワークからの情報も皆無になってしまうから。
そうして遅まきながらデビューした幼稚園ママ界隈は、まだまだ足を踏み入れたばかりでよく分からないけれど、子どもを遊ばせながらの会話に「大豆田とわ子」がいきなり登場したのに「おぉ...!」と感動してしまった。
そうか、幼稚園ママ、やっぱりみんな流行りのドラマを見てるんだな...と。
私だけじゃなかった。

そんなこんなの4月。
あっという間に迫ってきたGWは、走り抜けた4月の疲れをゆっくり癒したい。