立ち込めるアロマ

初めて通る道を歩いていたら、「自家焙煎コーヒー」の幟を発見。
チラッと覗いてみたらそんなに高くなかったので、久しぶりにちょっといい豆買って帰ろうかな...と立ち寄ることにした。

お店には、ちょっと偏屈そうなお兄さんが一人。
味の説明も丁寧に書いてあるので、それを見て決めても良かったのだけれど、そうだ...と思い出した。
別のコーヒー豆店で、値段が高い上、定休日が私のお出かけ日に重なることが多くて行かなくなってしまったお店があるのだけれど、そこで買った好みのコーヒー豆について、このお兄さんに聞いてみようと思い立ったのだった。

うろ覚えの豆の名前を出して聞いてみると、お兄さんは少し考えた後「それならこれか、あとはそれよりちょっと酸味が弱めのこちらですかね」と二種類の豆を紹介してくれた。
ほぅほぅ。

結局そのうちの一種類と、あとはお店のオリジナルブレンドを100gずつオーダー。
「15分ほどかかります」とのこと。
そういえば表に「生豆から焙煎している」と書いてあった。
15分外をぶらついても良かったのだけれど、店内に大きな焙煎機があって見られるようになっていたので、せっかくなので見てみることに。
これがけっこう面白かった。

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生豆はピーナッツみたいな淡い色をしていて、あぁ確かに豆だなぁと思う。
それが200度前後の温度で煎られていくと、だんだん豆が色づいてきて、見慣れた濃い褐色のコーヒー豆になっていくのだ。

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ほんとに、誰が考えたんだろう。

煎られていく間、あたりにはコーヒー豆のいい匂いが立ち込めてくる。
いつも思うけど、この匂い、私には究極のアロマテラピーだわ...と思う。

帰ってさっそく淹れた一杯は、お兄さんの見立て通り、私好みの味だった。
近くに行くときはまた寄ろうかな。