いつか読む日のために

始めて2ヶ月経ったもの。

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来年の手帳を買いに行ったお店でたまたまこの「三年日記」を見つけたのは、ちょうど長男の4歳の誕生日だった。
少し前から「そろそろ育児日記をちゃんと書いてあげたいなぁ」と思いつつ、先延ばしになっていたのだけど、ちょうどその日が誕生日だったことで、「よし、今日からにしよう」とやっとスタートできたのだった。

日記は続けられる方だ。
続く理由は私の場合けっこうはっきりしていて、書きたい内容があるからではなく、「書きたくなる紙と筆記具があるから」。
今回買った三年日記はミドリという文具メーカーのもので、ここのMDペーパーという用紙を私は愛用している。
その用紙に万年筆で字を書きたい、という理由で、独身の頃にも連年日記をつけていたのだ。

連年日記は同じページに一年前や二年前の同じ日の出来事が書かれてあるから、過去との比較が自動的にできるようになっている。
4歳の誕生日から始めると、ちょうど4歳、5歳、6歳の三年間が記録されることになる。

育児日記と銘打ってあるものは、たいてい生まれた直後や妊娠中の記録から始まって、1歳の誕生日までというのが多いのだけれど、それってすごく使いにくいなぁと前々から思っていた。
妊娠中から1歳ぐらいまでというのは、母子手帳に書く内容とかぶるし、何より、実は文章で書ける内容が少ないのだ。
「寝返りを打った」とか「発熱した」みたいな「事実」か、「初めて笑った」みたいな、文章より写真で見た方が印象に残ることの方が多い。
でも、言葉を話し始め、意図的な行動をするようになる3歳ぐらいから、文章で書く方が伝わることが増えてくる。
育児日記は、その頃になってからの方が書きやすいんじゃないかと、常々思っていたのだ。

ちなみに今回、同じミドリから、0歳児にも使えそうな日記帳を発見。

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こちらは自分で日付を入れていくタイプで、毎日書かなくてもよく、書く分量も日によって違っていいように作られている。
これなら、次男が今の長男ぐらいの年になるまでこちらを使って、3,4歳になれば連年日記に移ることができる。

そんなわけで、つけ始めて2ヶ月、順調に記録は続いている。
ある日の長男の記録はこんな感じだ。

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「ママー、かきってしってる?」「果物の?」「かきって、おいしいんだよ」「どこで食べたの?」「ばあばんち。まるちゃん、かき、だいすきなんだー。ねぇママ、かき、かってきて」。ママが柿をあんまり好きじゃないから、あげたことがなかったことに気づく。

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また違う日は、こんな感じ。

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キッチンのママの横でずーっと歌ったりしゃべったり。あまりにうるさくて気が散るので、「ちょっともう静かにして!しゃべるんならあっちに行って。ここにいるんなら静かにして」と言うと、向こうに行きながら「なんでだよ~。おれ、しゃべりかけたいんだよ~」。あまりに可愛くてキッチンでこっそり萌える。

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たまたま息子の誕生日に通りかかって見つけたから、という理由で始めた日記は、想像以上に大切なものになりつつある。
いつか、大人になった息子がこれを読む日のことを考えると、「自分が亡き後、息子の手にわたる手紙」みたいな気がするのだ。

将来、息子たちがこの日記を通して、若かりし(?)頃の母に会えた気持ちになるように、毎日せっせとネタ探しをする母なのだった。