灼熱のアンパンマンミュージアム

二歳になった次男のために、家族で横浜アンパンマンミュージアムへ出かけた。

長男が二歳のときにもアンパンマンミュージアムへ連れて行って、それまで見たこともないような大喜び顔が見られたから、次男も同じように...と思ったのだけれど。
アンパンマン大好きなはずの次男は意外にも薄~い反応で、必死に「ほらっ!アンパンマン来たよ!ばいきんまんもいるよ!」と盛り上げたのに、真顔を崩さない次男なのだった。

思えば、長男のときはお誕生月の子限定で、アンパンマンほかメインキャラクターとの握手会があった。
そのときの大興奮っぷりがすごかったのだけれど、コロナ禍の影響か、そのイベント自体がなくて、お誕生月の特典がほとんど受けられなくなっていた。
まぁ、次男の反応が薄かったのはそのせいだけでもなさそうだけれど。
長男を連れて行った四年前から施設も移転していて、どこがどうとは思い出せないのだけれど、なんとなく全体につまらなくなっているというか、見るところ・遊べるところが減っている気がした。
一時間に一回ある、15分ほどのショーを見たら、あとはあんまりやることがないというか。
遊べるコーナーもあるにはあるのだけれど、仕掛けが単純(ボタンを押せるだけ、とか何かをぐるぐる回せるだけ、とか)で、う~ん...という感じ。
その割に入場料は一人あたり700円も上がっていて(しかもハイシーズンに行ったのでさらにプラス200円!)、相変わらず大人も子どもも同料金、家族で行くと1万円近くもしたのに、なんか「え?これで終わり?」みたいな味気なさがあった。
もうアンパンマンを卒業したはずの長男が、けっこう楽しんでくれていたのがちょっと救い。

お昼ごはんはいったん外に出て、だだっ広いみなとみらいの一角をてくてく。
百日紅の花が鮮やかで、この花を見るといつも、次男を産んだ夏を思い出す。
家のベランダから見えるところに百日紅が咲いていて、毎日、まだ産まれないなぁ、まだ産まれないなぁと思いながら、この鮮やかなピンクの花を眺めていたのだ。

みなとみらいの街は、海風のせいか意外に涼しく、帰る頃には若干秋の気配すら感じるほどだった。
実際、この日を境にあの殺人的な猛暑が少し力を弱めたようだ。

アンパンマンミュージアムでは、消毒用のアルコールはいろんなところに置いてあるものの、館内は土足、ショーを見るときも地べたにそのまま座る感じ。
荷物置き場もないので、荷物も地べたに置くことになる。
レイコーナーも土足の子どもが走り回る中、次男のような小さい子はもちろん床に手をついて遊ぶし、感染対策的には大人も子どももずっとドキドキの一日だった。
あれだけ子どもを含むたくさんの人がいたら、コロナウィルスは絶対にあちこちに飛んでいたとは思う。
なので、帰宅したらまず全員お風呂に直行。
その間に着ていたものと、鞄(幸い布製のを持って行っていた)をぐるぐる洗濯。
洗濯できない鞄は全体をアルコールで拭いてから室内に持ち込み。
そこまでやってようやく、一息つけたのだった。

疲れたけれど、家族での横浜おでかけはいい思い出になった。
アンパンマンミュージアムに行くことはもうないだろうけれど、子どもたちがもう少し大きくなったら、大桟橋とか中華街にも連れて行ってあげたいな。