早春富山旅②

朝食後、旅館の送迎バスに乗って魚津駅へ。

f:id:coffeesofa:20210408120756j:plain

魚津はあるモノで有名な町らしく、あちこちでそれが推されている。

このあと乗る予定の地元のコミュニティバスを見ていたら、運転手さんが「これ、魚津のキャラクター。ミラたんっていうの」と教えてくれた。

f:id:coffeesofa:20210408121341j:plain

曰く「こっち側(運転席側)のミラたんの方が可愛いんだよ。なにげにね~...」。
若干板についていない「なにげに」という言葉遣いがちょっと面白かった。
お孫さんが使ってたのかな...(笑)

それにしても「ミラたん」って何のキャラだろう...と思いながら見ていたら、もしかしてこれ、例の魚津の推しモノでは...と思い当たった。
スマホで英訳を調べてみたら、やはり。
ミラたん=ミラージュ=蜃気楼、なのだった。

f:id:coffeesofa:20210408121907j:plain

なぜかフォントがホラー風。
そして確かに、反対側の方が可愛い(笑)

しかしこれ、よくキャラクター化したなぁ。
水滴?の上が建物になったキャラ...って、なかなか苦労の跡が偲ばれる。
けっこう気に入ってしまった。

ミラたんコミュニティバス魚津駅を出発。
始発からの乗客は、うちとあと若い人が一人だけ。
眠気を誘う陽光の中、カーラジオからは選抜高校野球の実況が流れてきて、ものすごく「春!」という感じがした。
この、高校野球が聞こえてくる間延びした春の空気が、昔から何とも言えず好きだ。

コミュニティバスはちょこちょこと町の主要スポットを巡っていく。
その主要スポットというのが、ことごとく「大きめのスーパー」「複合型ショッピングモール」「介護ステーション」系だったのが印象的だった。
日本の地方...という感じ。
いや、海外でも同じようなものかもしれないけど。

バスに揺られること30分、一つ目の目的地である魚津水族館に到着した。
ちょうど桜が満開直前。

f:id:coffeesofa:20210408130426j:plain

魚津水族館は日本で現存する最古の水族館らしく、地味ではあるけど展示には工夫があって、けっこう楽しめた。
メインの大水槽の餌やりタイムには、さかなクンみたいなかぶりものをかぶった飼育員さんが降りてくる。

f:id:coffeesofa:20210408130700j:plain

ブリ類が多く、餌やりタイムには彼らが飼育員さんを囲んでぐるぐる回る、通称「ブリトルネード」が見られた。

f:id:coffeesofa:20210408130728j:plain

薄暗い館内で落ち着いたのか、しばらく便秘だった長男、ここで突然便意を催して夫がトイレに走らされていた。
本屋で便意を催す、みたいな感じかな(笑)

f:id:coffeesofa:20210408131005j:plain

威嚇してくるカニ

f:id:coffeesofa:20210408131208j:plain

水族館の休憩コーナーから、向かいにある遊園地がよく見える。
その名も「ミラージュランド」。
とにかく蜃気楼を推してくる魚津。

f:id:coffeesofa:20210408131419j:plain

ひととおり見終わって、最後のミュージアムショップ(無人)があまりにも地味で笑えた。
最近、どこのミュージアムショップでも普通はけっこう売ろうとしてくるよね。

ここで痛恨の忘れ物をしていたことに、だいぶ後になってから気づく。
今回の旅ではベビーカーは持って行かず、行く先々で借りることにしたのだけれど、その際ベビーカーに荷物をかけるフックだけはたいていついていないから持参していた。
そのベビーカーフックを、水族館のベビーカーにつけたまま返してしまったのだった。
元々お下がりでもらった相当古いものだし、また買えばいいんだけど...痛恨。

水族館を出て、次の目的地までのバスが小一時間後だったので、ふらっと「ミラージュランド」に行ってみることにした。
無料エリアもあると書いてあったので。

行ってみたら、入場料はなくて個々のアトラクションにチケットを払うシステムになっていた。
魚津駅の観光案内所でもらったパンフレットに、ちょうど観覧車の無料チケットがついていたので、乗ってみることに。
ただし無料チケットは二人分、普通に買うと思ったより高かったので、私と長男だけにして、夫は次男を抱っこして地上で待っていてもらった。

f:id:coffeesofa:20210408140946j:plain

長男にとっては初めての観覧車。
私も、いったいいつぶりだろう。

すぐそこには日本海
夏にやっているという塩水プールも見えた。

f:id:coffeesofa:20210408141518j:plain

富山湾を一望できるこの観覧車、実は日本海側最大なのだそう。
行った日は晴れて風が強く、遠くの方までけっこう見えた。

f:id:coffeesofa:20210408141246j:plain

反対の陸側には、立山連峰が見える。
道路を挟んで向かい側には、さっき行った水族館も。

f:id:coffeesofa:20210408141409j:plain

ゆっくりと一周して15分。
降りる頃にはバスの時間もちょうどよく迫っていて、次なる目的地「ホタルイカミュージアム」へと向かったのだった。