絵本をひらけば雪の日

今朝は起きたらすごい湿気で、耐えきれず朝からエアコン。
「涼しくしたから早く起きといでー」と長男に声をかけると、「きょうはまるちゃん、あついからまたよるゴロゴロしちゃったよー」と言いながらすんなり起きてきた。
最近長男は、シーツの冷たいところを求めてしょっちゅうあちこち寝返るのだ。
「ゴロゴロする」というのはそれのこと。
犬とか猫みたいでいつもウケる。

幼稚園バスの見送りに行く途中、普段は透明のスーパーのガラス戸が一面結露で曇っているのが見えて、あぁ、今朝はやっぱり相当蒸してるんだと分かった。
別の幼稚園ママたちが「今日暑いね~!」と言い合っているのも聞こえたし。

エアコンで湿度を下げた快適な部屋に戻り、肌着一枚にした次男をベビーベッドに転がすと、しばらくキャッキャした後、まもなくスースー寝息を立て始めた。
仰向けに大の字で、いかにも気持ちよさそうだ。

静かになった涼しい部屋で、作っておいたアイスコーヒーに牛乳をたっぷり入れ、最近よく読んであげている絵本をパラパラ。

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この間行った酒井駒子展の記念に買った『ゆきがやんだら』だ。
雪の日の静謐な空気感がものすごくリアルに迫ってくる、大好きな絵本なのだ。
中でもこの、見開きの絵だけのページが好き。
雪の日の音の静けさや、ちょっと湿った冷たい空気まで感じられる。

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知らなかったけど、世界中で翻訳されて受賞していたみたい。
帯にニューヨークタイムズの評が書かれていた。
「雪の日の、世界から取り残されたようなほろ苦い孤独感が表現されている」
まさにそんな絵本。
この絵本から受けるそういう感覚って、ニューヨークの人も共通なんだ...とちょっとびっくりした。
ニューヨークの雪の日って、もっとガヤガヤした感じかと思っていたから。

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蒸し暑い梅雨の空気を、しばし忘れる雪のひととき。