お口チャックの母

長男の幼稚園が休みだったある日、前々から予約していた子ども向けのワークショップへ。

某ランドセルメーカーとミナペルホネンのコラボワークショップで、ランドセルの皮革とミナのハギレを使って、オリジナルミニバッグを作るというもの。
ランドセルメーカーのメルマガでそれを知り、忘れないよう予約開始日にアラームをかけて臨んだら、一瞬で予約が満杯になってびっくり。
唯一空きがあった郊外の店を予約してみたものの、交通手段を調べたらアクセスが悪すぎて無理...となり、20分ぐらい後、キャンセルついでにもう一度目当ての店を見てみたら、キャンセルが出たのか、ドンピシャ行ける日だけに空きが!
速攻で予約したら、もうそれで全日が埋まったという、奇跡の予約だった。

当日行ってみたら、その理由が分かった。
なんと、一時間に2組しか枠がないのだ。
人気メーカー同士のコラボワークショップだし、そりゃ一瞬で埋まるわ...。

そんな奇跡の(←何度も大げさ)ワークショップ。
ハギレセットは運良く四つの中から選べたのだけれど、息子が選んだのはなぜかその中で一番地味なやつ...。
「もっと可愛い、ミナっぽい組み合わせがあるのに...!」とやきもきして「ほんとにこれでいいの?これとかこれも可愛いよ?」と訊いてみたけれど、親の意向に誘導するのはよくないなと思い、グッと我慢して地味セットに落ち着いた。

一応テーマはあって、「はばたくいきもの」を作るというもの。
とはいえ、架空の生き物でもなんでもオーケー。
羽をヒレに見立てて魚にしている見本を見た息子、何か思いついた様子で「決めた!シーラカンスにする」。
なぜにシーラカンス...(笑)

パーツを仮置きした後、鋲留めするパーツだけをスタッフの方と一緒にやってもらい、あとはひたすらボンドでペタペタ。
息子は渡された布の形のまま貼っていこうとするので、「切ったらいいんじゃない?」と言いたくなったり(実際何度か言ってしまった)、重ねて隠れた部分の方が可愛いから「そこは表に出したら?」とか「その布は薄くて貼りにくいから、立体的に折ったりしても可愛いよ?」とかとか、とにかく口や手を出したくなることと言ったら...!
息子は工作好きだし、やりたいことに口を出されるのは嫌だろうから言わないように努力したけれど、ミナの布の貴重さを知っている身としては、めちゃくちゃ我慢が必要だった。

仮置き段階ではよく分からなかった「シーラカンス」も、出来上がってみたらなんとなくそれっぽいものに。
息子には、仮置きの段階で完成形が見えていたのかも。

裏表使えるドットの柄の布だけは、「ここは折り返すと可愛いよ!ね?」と説得し、無事私の意見が採用された。

ミナの布だけあって、どう作っても可愛くなるミニバッグ。
息子に頼んで、共用のバッグということにしてもらった(笑)

退屈な休園日がいい思い出になった一日。