小ぬか雨降るスタジアム

家族で初めてのサッカー観戦へ。
あいにくのお天気だったものの、屋根のあるエリアだったので、観戦中の雨は免れた。

しかしまぁ、それにしても蒸し暑かった。
終始肌に衣服が張り付いている感じで、配られていたうちわが大活躍。
雨は、知らない間にずぶ濡れになっている感じの霧雨というか小ぬか雨というかで、湿度が非常に高く、選手は大変だったと思う。
後半だいぶピッチが落ちてきていた。

久しぶりにスポーツを生観戦して、昔、よく球場に通っていた頃のことを思い出した。
十代の頃のことで、思えばその頃が人生で一番野球に詳しかった。
まだ日本人大リーガーなんていなくて、フリーエージェント制度もなかった、大昔の野球のことだ。

関西と言えば阪神タイガース、は昔も今も変わらないけれど、うちはなぜか近鉄バファローズ派だった。
阿波野や吉井や野茂が活躍し、仰木監督が采配をふるっていた。
ちなみに一番仲の良かった友達は一家揃ってのトラキチで、パ・リーグ自体がマイナーということもあり、近鉄ファンの私はいつもちょっとディスられていた。
その子が「藤井寺球場には行かないけど、甲子園ならいつでも一緒に行くで!」と言うので、そのうち私も甲子園に時々行くようになった。
亀山、新庄、オマリーの時代だ。
(オマリーと言えば、「オマリーの六甲おろし」は一聴に値するのでぜひ検索して聴いてみてほしい。)

その後プロ野球にFA制度が導入されて、好きな選手がチームを渡り歩くようになり、それを機に私の野球熱は冷めていった。
生観戦は好きだし、TVでもやってると時々見てしまうんだけれど、推しのチームがなくなってしまったから、もうあまり熱が入らないというか。

それでも昔覚えた野球のルールは覚えていて、だから今も観戦を楽しめるのはいいなぁと思う。
トラキチの親友とは、大人になってからも甲子園に行ったり、彼女が東京に遊びに来たときには神宮球場にも行った。
サッカースタジアムにしろ球場にしろ、やっぱりその場の臨場感というのは格別で、あれは実際行かないとなかなか体験できないものだと思う。
それを味わってほしくて、今回子どもたちを連れて行ったのだ。

子どもたちがもう少し大きくなって、しっかり座っていられるようになったら、今度は生ビールを片手に観戦するのが楽しみ。