卒園式、マスクを外した母たち、WBC

とにかく慌ただしい一週間だった。

卒園式というピークに向かって、毎日のように「幼稚園最後の○○」が押し寄せる日々。
卒園式に向けたヘアカット、幼稚園最後の習い事、最後の園バスと運転手さんへのお手紙書き、幼稚園最後の保護者大掃除...etc.。

卒園式の日は朝からもう飛ぶように過ぎ、いったん帰って夕方からは、入園以来最初で最後のママ飲み会が開かれた。
コロナ真っ只中の三年間だったから、大人数&公式の飲み会はおろか、食事会すらもなかったのだ。
めったに行くことのない最寄り駅前の居酒屋に、30人を超えるママたちが集まり、さらに場所を移動しての二次会が終わったのは、日付が変わる頃だった(私は遠いので少し前に帰ったけれど)。

三年間バス通園だったから、私にとってはほとんど話したことのないお母さんもけっこういて、さらに一番新鮮だったのは、彼女たちの「マスクを外した顔」を初めて見たことだった。
あまり印象の変わらない人もいるけれど、けっこう「!!」となる人もいる。
クールなキレイ系だと思っていた人がちょっぴり幼い可愛い系だったり、子どもと似てないなと思っていた人がマスクを外すと似ていたり。

そして、予想してはいたことだけれど、年齢の話になったら(年齢を明かした)大半が自分より十ぐらい年下で、まぁまぁな衝撃だった。
いや、予想はしていたのだけれど。
若いのが衝撃というより、それだけ年齢差があるのに同じ年の子どもがいる、ということはバックグラウンドが相当違うであろう人々が、一同に会していることのすごさに、改めて衝撃を受けたのだ。

翌日は家族でお花見。
朝からWBCの準決勝を見て、9回裏の劇的サヨナラ逆転タイムリーを見届けてから、自転車でピクニックへ。

さらに翌日は、卒園したばかりの幼稚園のお友達たくさんと、近場の大きな公園へ。
クラスの半分は来ているんじゃないかという集まりで、これもまた、WBCの決勝を見てから向かったのだった。
野球はもう何十年も見ていないけれど、中学生の頃なぜかけっこう熱心に見ていたから、球種以外はだいたいルールが分かる。
ニワカもいいとこだけれど、本当に本当に劇的な優勝だった。

折しも桜は満開。
幼稚園はどこももう春休みで、あちこちにママと子どもたちの大グループができていた。

夢の中のように、場面がくるくると変わった一週間だった。