正しいモーニング

次男をカットに連れて行った数日後、今度は長男のカットへ。

長男を担当してくれている美容師さん(私と同じ担当)は、長男が三歳ぐらいの時から知っている。
最近はもう自分で「こうしたい」と希望を言うから、基本的にはあまり口出ししない。
カットが始まると長男はタブレットで好きな動画を見始めるので(ほとんどそれめあてで来ている)、美容師さんも黙々とカットすることになる。

ふと「そういえばここ、中学生ぐらいになっても男の子来るんですか?」と聞いてみた。
美容師さん「あ、来ますよ普通に」
私「こういう風にしてほしい、とか自分で?」
美「言います言います。てか、めっちゃ聞いてきます。(ちょっと低い声になって)『ワックスってどうやってつけるんすか』とか(笑)」
美容師さんも私も爆笑。
私「なにそれ、めっちゃ可愛い」
美「めっちゃ可愛いですよ。タブレットとかもう見ないですもん」
私「え!てことはもしかして、ずっと鏡を?」
美「見てます見てます。あとめっちゃしゃべってきます。服装のこととか、『匂いって...』ってボディソープの相談とか。うちお手洗いにAesopのソープ置いてるじゃないですか。あれ嗅いで気に入ってたり」
私「えー!それって高校生?」
美「めっちゃしゃべってくるのはそうですね。だいたい一回しゃべらない時期があるんですよ(笑)。で、それを経ての、めっちゃしゃべってくるっていう」
私「それこっそり覗いてみたい~(笑)」

思春期男子ネタで思いのほか盛り上がる私たち。
担当美容師さんは可愛いおねえさんだから、思春期男子もきっと来るのが楽しみだろうな。
こういう、可愛い男子になってくれたらいいな~。

カットを終えて、美容院を後にする。
美容院の後は、ちょっとお茶して帰るのが小さい頃からの恒例になっている。
この日は朝早かったので、コメダでモーニングに行ってみることに。

「モーニングっていうのは、飲み物を頼んだらパンも付いてくるんだよ~」と教えてあげると「えっ、すごい」と喜ぶ長男。
ゆで玉子ではなく予想通りあんこをチョイスして、注文が来たらまずはあんこ単品で食べていた。
「絵本もあるんだよ~」と誘導して絵本を取って来させ、私は好きな雑誌を広げて、正しいモーニングのひとときを過ごした。

こうしてそれぞれに時間を過ごせるなんて、大きくなったな、長男。