ドラマ「孤独のグルメ」のお店探訪シリーズ第二弾として、府中にある中華料理屋さんへ行ってみることに。
子連れにも優しそうで、ちょうどお花見スポットも近くにたくさんあるようなので、この時期に行ってみようとなったのだ。
外観、内観とも喫茶店の居抜きっぽい雰囲気。
レギュラーメニューの他にも手書きの壁貼りメニューがたくさんあって、ドラマによると200種類以上メニューがあるのだとか。
迷いに迷うので、ひとまずランチセットになっているのにしようということになり、麻婆豆腐ランチと挽き肉入り天津飯、息子には間違いないだろうチャーハンを注文することにした。
お店の人は思った通り優しくて、「先にお子さんのを持って来ましょうか?」と聞いてくれたのは非常に助かった。
大人同士ならいっぺんに来て一緒に食べ始められるのがありがたいけれど、子どもは待てないし、何より一歳児には食事の介助が必要だから、結局親は時間差で食べることになるのだ。
そんなわけで、まずは子どものチャーハンが到来。
ひとくちもらったら、う~ん、おいしい!
パラパラで、塩気が強すぎずほどよい感じ。
主に長男用に頼んだのだけれど、次男がめちゃくちゃ食いついていた。
まもなく、私の頼んだ麻婆豆腐が到来。
麻婆豆腐にもいろいろあるけれど、これ、かなり好みのタイプだった。
舌がしびれるけどクセになる辛さ。
夫にもひとくちあげたら、「うまい!でもこれ、前にあなたが作ってたやつと似てるんじゃない?てことは、あれ、家で作ったにしてはなかなかいい線いってたんじゃない?」と珍しくお褒めの言葉。
そうそう、二年前の春、麻婆豆腐にめちゃくちゃハマッていた時期があったのだ。
妻は麻婆、夫はつけ麺 - 珈琲とsofaのあるところ
今はこのときほど麻婆豆腐に取り憑かれていないところを見ると、やっぱりあれは妊娠中のホルモンのなせる技だったのかもしれない。
最後に、夫が頼んだ挽き肉入り天津飯がやってきた。
湯気がもう、おいしそう。
これも次男が目をつけて、「こぇ!こぇ!(これ!)」と指差して要求、夫が食べる頃にはかなり減っていてちょっとおもしろかった。
「二人が食べ盛りになったらマジでヤバいね...」と話しながら、私は悠々とデザートまで完食。
麻婆セットにはライチゼリーがついていて、これもまたおいしかった。
子どもたちがジーッと見ているので、仕方なく半分あげたけど。
店内はどことなく80年代の雰囲気で、たぶんそれは中華料理にも喫茶店的な内装にも似つかわしくない、80年代アイドルと思われる女性歌手のBGMが流れているからなのだった。
誰の曲かは分からないのだけれど、C-C-Bを思わせる打ち込みっぽいサウンドの曲が流れ、手書きのメニューやイラストの文字もなんだか「丸字」っぽくて(←懐かしっ!)、何とも言えず80年代。
店主の好みなのかしら。
味はもちろん、その懐かしい居心地も含めて、近所にあったら間違いなく通ってしまいそう。