ありふれた家族の週末

夫の休みが土日祝になり、季節的なこともあって、家族でおでかけする機会がぐっと増えた。

最初の週末は「都民の日」で都の施設が無料だったから、五年ぶりの多摩動物園へ。
五年前は工事中で休止していた、目玉施設のライオンバスが昨年再オープンしたとかで、一番のお目当てだったので頑張って並んでチケットを取った。

乗降口はホームドアがついていて、ライオンのフィールドまでには何重もの扉。
監視カメラのモニターがジュラシックパークみたいだった。

それもそのはず、このバス、ライオンのすぐそばまで寄るのだ。

こんなに近いとは思わなかった。

お立ち台みたいなところにライオンがいて、そこでバスが停車。
窓の外に何か塗ってある?のか、目の前の窓をライオンがペロリ、ペロリと舐めるのだ。

バスは、左右どちらの窓からもライオンが至近で見えるよう、同じ道を方向を変えながら何度も回ってくれる。
しばらくすると、一頭だけしかいないオスライオンが、ギャルたち(←死語)の向こうに姿を現した。

やっぱり百獣の王は迫力がある!

15分ぐらいゆっくりとフィールドを回り、いろんなライオンの姿を堪能。
バスはゆっくりと戻り、いくつかの厳重な扉を経て乗降口へと到着した。

次のお客のために係員が準備しているところが見える。
さっき窓の外に何か塗ってあると思ったのは、生肉を吊るしていたのだった。

多摩動物園、初めて行ったときの教訓から「登山」だと心して臨んだものの、それでもやっぱり相当な登山だった。
アップダウンが激しすぎて、すべての動物はとても見切れなかった。

翌日の日曜日は、近所のお料理上手マダムFさんに招かれて、手料理のディナー。

人のおうちでごちそうになるのは、器とかも自分の家と違っていて楽しい。
特にFさんは私たちの親ぐらいの世代だから、器の趣味もまた違って興味深かった。
お料理はどれもこれもおいしくて、特にスペアリブが絶品だった。

こうして土日連続で家族でおでかけできるのも、我が家にとってはこれまで特別なことだった。
土日定休でなかった夫の仕事のために、長男が幼稚園に上がってからは、家族全員の休日というのがとても少なかったからだ。
土日休みの仕事に転職を考えてくれた夫にはとても感謝している。

季節もいいから、しばらくはおでかけ三昧になりそう。