カバンの中身

ずーっと迷っていたバッグインバッグ。
何度か見送ったのち、半年以上前に「ちょっと高いけどやっぱりこれがいい気がする!」と決めたときには品切れだった。
入荷待ちメールを設定していたら、先日ついに入荷お知らせメールが来たので、今度こそ品切れになる前に!とすかさずポチしたのだった。

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「北欧、暮らしの道具店」のオリジナル商品。
L字に大きく開くという点と、マチがなくて薄い、けど使い込むと柔らかくなるリネンなので中身によって膨らみもするという点、小分けポケットがたくさんついている点、そして裏地の色が好み、というのがいろんなバッグインバッグの中からこれを選んだ理由だ。
届いてみると、思った通り手にしたときの「トキメキ感」があってウキウキ。

昔から持ち歩き荷物が多い私。
そのほとんどはどのカバンの時でもレギュラーで持ち歩くので、バッグインバッグがあるといいんだろうなぁと思いつつ、でもいつもたいてい仕事用とプライベート用の2つのカバンを行き来するだけだったから、まぁそこまででもないか...と思って見送っていた。
だけど最近、プライベート用でも子どもグッズが入ったママバッグを夫も一緒に使うときが増えて、おでかけ時の入れ替えはもちろん、部屋の中でも私の物一式をまとめておけたらなぁと思う場面が増えた。
常時カバンに入れておきたい物の総量を何度か確認して、手持ちのポーチではやっぱりひとつに収まらない or 仕切りがないと結局ぐちゃぐちゃになる、ということで、購入に踏み切ったのだった。

いつも財布とケータイくらいしか持たない夫なんかからしたら、「何をそんなに持ち歩くものが?」と思うのだろうけれど、そう思ってる人ってたいてい、いろいろ持ち歩いている人に何か借りたりしていると思う。
ペンとか、ウェットティッシュとか。
最近はコロナに加えてレジ袋有料化で持ち歩く物も増えた。
そんなわけで、私のバッグインバッグの中身(常に持ち歩いているもの)はこんな感じ。

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(左上から時計回りに)自在に曲がるS字、目薬、リップグロス、カード型アルコールスプレー、ボールペン、カードケース、除菌シート、その下にエコバッグ、日焼け止め用アームカバー、その下に予備マスク。

これに加えて、小さなレジ袋(ちょっとしたゴミまとめ用)とかポケットティッシュ、ハンカチが入る。
財布と手帳は分厚すぎるのでバッグインバッグには入らなかったけど、財布は単独で持つこともあるし、手帳は持ち歩かないこともあるので入らなくてOK。
あとは絆創膏とか、汗拭きシートとかも入れたいのだけれど、追い追い、使用頻度を考えながら足し引きしていく予定。

こうして見ると、やっぱり感染防止グッズとエコバッグが増えたのが、バッグインバッグの必要性を高めた気がするな。
とりあえず、ここに収まる範囲に厳選して足し引きしていこう。

Happy first birthday

真夏の出産から、一年が経った。

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丑三つ時に陣痛が来たあの日のこと、まだまだ鮮明に覚えている。
coffeesofa.hatenablog.com

初めての出産よりも、二人目の出産の方がより詳しく覚えているのは、直近の記憶だからというばかりでもない気がしている。
一人目のときは無痛分娩で計画入院だったし、立ち会いもできたから、どこか「自分(だけの)事」というより「他人(が一緒にやってくれる)事」という意識があったのかもしれない。
二人目のときはコロナで立ち会いができず、私だけが病院に行ったから、「お産の経緯をしっかり覚えておかなければ」という気持ちで、痛みはありつつも意識ははっきりしていた。
加えて、一度経験しているというのは大きくて、当事者意識というか、「自分が産む」という意識が二人目のときにはちゃんとあって、「私が頑張らなくて誰がやる」みたいな責任感に満ちていた。
一人目の出産のとき、いきんでもいきんでも頭が全然出てこなくて「もう無理!」とか言って、医者に「無理じゃないっ!」と怒られていたのは誰だったか...というくらい。

出産からしばらくの記憶というのは、あれはホルモンの影響なんだろうか、独特の色合いというか気分というか、に彩られて保存されている。
すべてがvividというか。
言ってみれば、思春期みたいな感じだ。
あるいは恋愛をしているときとか。
その頃の音楽を思い出しただけできゅーんとなるし、風や季節の変化にさえも胸が締めつけられるし、一瞬一瞬がスローモーションのように解像度高く詰まっている。
きっとホルモンのせいなんだろうな。

そんな思春期から遠く遠くまで来た頃に、あんなvividな気持ちを味わわせてくれる体験なんて、他になかなかない。
できるのなら、また出産してみたいと思ってしまう。
いい年になって不倫とか浮気とかの恋愛に走ってしまう人も、もしかしたらそういう気持ちを味わってしまうからなのかもしれない。
まぁどっちもやらないけど(笑)。

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大きな病気も怪我もすることなく、一歳のお誕生日を迎えられた次男。
この一年は早かったといえば早かったけれど、ちゃんと一年分の重みというか密度があった気がしている。
それもやっぱり出産と同じで、一人目のときと違って「これで最後」という気持ちで意識してしっかり味わってきたからかもしれない。

この先の一年も、その先の一年も、ずっと先も、繰り返すことはできない、一度きりの体験。

midsummer night

コロナ生活になってから飲食店のテイクアウトがかなり充実してきたけれど、あまり利用することのなかった我が家。
同じメニューならお店で食べたいし、お店で食べられないなら近所のスーパーやお惣菜屋さんでいいか、となるのでなかなか利用機会がなかったのだけれど、このお盆休みに機会が巡ってきた。

出先で近くに開いている飲食店がなく(そのあたりはすべて定休日かお盆休みだった)、行きたかったお店にダメもとで臨時で開いていないか聞いてみたら、定休日にもかかわらず、テイクアウトならと引き受けてくれたのだ。

5000円の予算でお願いしたディナーは、思いのほか量もたっぷりあり、何より味がとっても美味しかった。
化学調味料を使っていない、創作中華のお店。

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こんな時節柄、お店で食べたいなぁと思っても、家族全員で行くとなると食事中の会話もどうしても増えるし、子どもたちがあちこち触るのを気にする分、けっこう神経も使う。
そう思うと、飲食店のテイクアウト、もっと積極的に使っていってもいいのかもなぁと思った。

食べ終わった頃にだいぶ暗くなってきたので、この日お待ちかねの花火。
手持ち花火すら、家の近くではできる場所がまったくない。
この日はレンタカーを借りて出かけたから、花火ができる場所を予め確認しておいたのだ。

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息子は、自分で花火を手に持ってやるのはおそらく初めて。
どこを持つかとか、どこを持ってはいけないとか、どこに火をつけるとか、花火を人に向けないとか、煙を吸わないためにはどの方向に立つかとか、実際やってみて初めて、息子がそういうことを何も知らないことに気づいた。
自分が子どもの頃はひと夏に一、二度は花火をしていたから、そういうことは改めて説明せずとも、すぐに花火を楽しめる、と思ってしまっていたのだ。

こういうことから、ひとつひとつ子どもは経験を積んでいくんだな。

子どもが産まれていなかったら、わざわざ少し遠くまで行って花火をすることもなかっただろう。
こうやって子ども時代の追体験をさせてもらえることが、子育て中の親への贈り物だなぁと、あらためて思った夏の夜だった。

childhood

夫のお盆休みが始まった。
期間は一週間。
今年は遠出しないとはいえ、やっぱり夫がいると大人の手が増えて楽だし、子どもは子どもで遊んでもらえて嬉しいしで、ようやく寛いだ「ザ・夏休み」という感じがしてきた。

お盆休み最初のイベントは、仲良し家族との会合。
パパ同士も一緒に会える機会はなかなかないので、こんな時期ではあるけれど、久しぶりにいろいろおしゃべりしてきた。

誕生日2ヶ月違いの子どもたち。
産まれて間もない頃から会ってきて、親たちはあまり変わらないというのに、子どもはみるみる大きくなる。
数ヶ月ぶりに顔を合わせた息子は、初め数十分は明らかによそよそしく、無愛想・無口・しゃべるときは親経由の小声、という典型的な「男子」になっていた。

でも、そういえば自分だってそうだったかもなぁ、と思い出した。
久しぶりに会ういとこたちと、会ってすぐはなんだかよそよそしい感じであまりしゃべれず、だけどしばらくしたらもうすっかり馴染みの関係のようになって、帰る頃には別れるのが名残惜しくなっていたりした。
あの、短時間で関係性が変わって仲良くなっていく感じ、あれは子ども時代特有のものだ。

これから小学生になって、三年生ぐらいからはますますそういう「最初よそよそしい」感じになるんだろうな。
高学年ぐらいになったら、もう一緒について行くのは嫌だと言い出すかもしれない。
自分だったら絶対嫌だろうな。男女を意識し始める真っ只中の時期に、親同士の会合に連れて行かれるなんて(笑)

そう思うと、あと十年もしないうちに、この幼馴染み関係は大人になるまでいったん長い休眠期に入るのだ。

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4歳の夏、こうして手をつないで歩いた雨上がりの道のこと。
本人たちは忘れても、親たちはきっとずっと覚えているだろう。

桃のぜいたく食べ

結婚した友達へのお祝いに贈ったクチポールのカトラリー。
おめでとう そしてこれから待っている素敵な日々 - 珈琲とsofaのあるところ

お祝いに贈ったのと同様、うちにはスプーンとフォークしかなかったのだけれど、選ぶとき久しぶりに他のラインナップを見ていたら、前から思っていたナイフがやっぱりかなり欲しくなってきた。
ナイフはスプーンやフォークより値が張るし、使用頻度もスプーンやフォークより低いから「いつかまた...」と思っていて、ずっとそのままだったのだ。

そんな折、夏のSALEのウェブ広告
基本的にどこでも定価になっているクチポールがSALE対象になっていたのを見て、心が揺らいだ。
う~ん。
絶対必要なもの、というわけではないけど、あるとちょっとテンションが上がる。
しかも、これまで2回はその店のSALEを見送った記憶がある。
今回はこういう(友達に贈った)タイミングだし、なんか、もうそろそろ買ってもいいのでは...(←全然言い訳になってない)。

ということで、結局ポチッ。

ポチッとしてからすぐに届いたので、すぐに使ってみたくなる。
やっぱり肉かなぁ...と思っていたけど、そうだ、もっとすぐに使えるものがあった、と思い出して使ってみたのがこちら。

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ほんとはデザート用のナイフとフォークがいいんだろうけど、まぁそこまでは手が回らないので、ディナー用のナイフとフォークで。
一回やってみたかった、桃のまるごとぜいたく食べだ。

クチポール、ナイフは特に重心の取り方が絶妙で、やっぱりかなり使いやすかった。
ナイフというか、メス、って感じ。

次のメニューはお肉かな。

夏の日、美容院デート

所用で朝から電車。
下りの各停はとても空いていて、車内が夏の光だった。

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午前中に用事を済ませ、いったん帰宅したあと、在宅仕事の夫のために、夏休み中の長男を外に連れ出すことにした。
まずは一緒に美容院に行って、かなり伸びた髪の毛をカット。
ここ一年くらいで息子は、とうとう自分で「こういうのがいい」と希望を言うようになった。
美容師さんがタブレットで見せるヘアカタログ(少年版)の中で、「あ、こういうの」と指差すのは、たいてい短めのツンツンヘアー。
ふ~ん。こういうのがいいんだ。
横で見てニヤニヤする母。

この日はいつもはつけないワックスでツンツンに仕上げてもらって、さらにご機嫌になった息子と一緒に、もう一軒立ち寄ることにした。
夫の仕事終わりまで少し時間があるから...というのを言い訳に、コメダで二人で冷たいおやつ。
猛暑の日に食べるソフトクリームは、それはそれはおいしかった。

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真夏の半日デート。

背徳の在宅勤務

緊急事態宣言中で、三回目の在宅勤務。

いつもは長男は園バスで幼稚園だけど、今は夏休み中だから自分で送って行かなくてはならない。
長男は幼稚園、次男は一時保育で預け時間が違うので、長男送り、次男送り、二人お迎えと、家からなんと三往復。
そのうえ朝のお弁当作りもあるから、在宅勤務と言えども全然楽ではないのだった。

長男を送り、いったん家に戻り、
次男を送って、やっと一人になったところで「そうだ」と思い出した。
次男の預け先近くに、美味しそうなフルーツサンドのお店があったのだ。
いつもはそのまま仕事に向かうから、買っても食べられないけれど、今日はこの後は家だからいける!

ということで、在宅勤務開始の前にそそくさとコーヒーを淹れて、すごいボリュームのチョコバナナサンドでランチ。
今日は三往復もするからいいのだ!と、一応言い訳(誰に?)。

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子どもたちのいない静かな家で一人ゆっくりするなんて、いったいいつぶりだろう。
仕事と言えども、自分だけのペースで誰にも邪魔されることなく作業が進んでいくなんて、それだけでもうストレスフリーな世界なのだった。