モノ

人生にいつもあるとは限らないもの

何ヵ所かで見て気になっていた本が図書館にあったので借りてきた。 上田信治という人の『成分表』。 表紙がマヨネーズ。まだ読み始めたばかりなので分からないけれど、なんだか不思議な雰囲気のエッセイ集だ。 著者が俳人ということもあるのかもしれない。 …

100均

この一、二年、ただ目的なく雑貨屋をうろつく時間が激減している。 理由の一つは次男が産まれて自由に動きづらくなったこと、 もう一つは、以前は定期的に義母に子守りに来てもらっていたのが、コロナ禍でそれをやめて、夫や私が単独で自由になる時間が減っ…

今年買って良かったもの 2021

今年はいろんなものをよく買った一年だった。 家族が増えたことや、外食やおでかけが減った分「これぐらいいいじゃない」という気持ちがあったのかもしれない。 買ったものが多いので、適当に部門を分けてみることにした。①キッチン部門 調理器具はどれも活…

小さな達成感で家事を生き延びる

家事というのは達成感がない、終わりがないとよく言われるけれども、正確に言うと達成感が「ない」のではなくて「感じていられる時間が短い」、もしくは「終わったと思えている時間が短い」のだと思う。 掃除なんかはその典型で、きれいになったと思えた瞬間…

ぎゅうぎゅうホカホカ

寒くなってくると料理をする気が俄然戻ってくる私。 夏の間は、家の中で一番暑気が溜まるキッチンにいるのがかなり堪えるのだ。煮物や蒸し物など、火を使う時間が長いもの、湿気(湯気)がたくさん出るものも、秋冬ならむしろ歓迎。 そんなわけで、半年ほど…

包丁事始め

長男5歳の誕生日プレゼントとして、姉にリクエストしたのは「子ども包丁」。 そろそろ料理を教えていきたくて、以前から少しずつ探していた。 セラミック製かステンレス製か、伝統的なお店のものも良さそうだし、食洗機に入れられるのも便利そう...といろい…

揚げ物解禁

まったくやらないわけではないけれど、気づいたら年に数回しかしない料理が揚げ物だった。 理由はもちろん、後の掃除等々が大変だから。 夫は鶏の唐揚げが大好きだし、私も揚げたての天ぷらが好きなので、これまでいろいろと試行錯誤して外堀を埋めてはきた…

栗しごと

道具というのが昔から好きで、幼稚園のときはいつも、機織りや編み物ができるおもちゃに憧れていた。 小学生の頃誕生日プレゼントにリクエストしたのは、あるときは顕微鏡、あるときは裁縫箱で、今考えるとどれも「そのもので遊ぶ」というより「それで何かが…

陶器市の思い出

結婚前に、夫と益子の陶器市に行ったことがあった。 東京に来てまだ五年も経たない頃、益子が東京から見てどのへんにあるのか、どれくらいの距離なのかも、まだよく分かっていなかった頃だ。秋の連休に催された陶器市は予想をはるかに上回る混み具合で、何時…

エイジングを楽しむ

三年前に新調したフッ素加工のフライパンが、どうも焦げつきやすくなってきた。 確かにここ三年ほどフライパンの使用頻度が増えていて、それに伴い「やっぱり鉄のフライパン欲しいなぁ」という気持ちが高まってきていた。実は、鉄のフライパンは結婚してから…

ほっかいどうのおかし

大好きな六花亭が、お得な送料でお菓子の詰め合わせを送ってくれると知ったのは7月のこと。 ちょうどその7月のセットに保冷バッグのおまけがついてくるというので、これは!といそいそ申し込んだ。ただし大人気で届くのは9月。 その、待ちに待った保冷バッグ…

カバンの中身

ずーっと迷っていたバッグインバッグ。 何度か見送ったのち、半年以上前に「ちょっと高いけどやっぱりこれがいい気がする!」と決めたときには品切れだった。 入荷待ちメールを設定していたら、先日ついに入荷お知らせメールが来たので、今度こそ品切れにな…

桃のぜいたく食べ

結婚した友達へのお祝いに贈ったクチポールのカトラリー。 おめでとう そしてこれから待っている素敵な日々 - 珈琲とsofaのあるところお祝いに贈ったのと同様、うちにはスプーンとフォークしかなかったのだけれど、選ぶとき久しぶりに他のラインナップを見て…

おめでとう そしてこれから待っている素敵な日々

20年来の友人が結婚した。知らせを聞いたのは、入籍から少し経った5月末。 もともと離れた場所に住んでいるから、年に一回ほど、どちらかが新幹線で近くに行くときに会える程度だったのだけれど、ちょうどコロナが始まる頃に会う予定だったのがなくなったか…

一緒に年をとるやかん

四ツ谷に出たついでに、柳ショップへ寄ることを思いついた。 柳宗理のプロダクトが置いてある、事務所兼のお店だ。初めて来たのはまだ東京に住む前だった。 その頃は、このビルにはもっとレトロな看板がかかっていた。 十年以上前のことだ。今回はたぶん四年…

時を重ねる

表参道に行ったのは、もうすぐ迎える自分の誕生日プレゼントを買うためだった。 去年は欲しいものがなくて特に何ももらっていなかったのだけれど、今年は「これが欲しい!」というものが明確に出てきたので、夫にリクエストしたのだ。それがこれ。アルネヤコ…

服が増える原因

仕事用の服をいくつか買いに行った。 メインは夏用のパンツで、よく行くお店に試着をしに行ったところ、他に「おっ」と思うTシャツがあったので一緒に試着。 私は肩幅があるから合う形のTシャツを見つけるのが昔から難しいのだけど、それに加えて年齢が上が…

「自分をまとめる時間」

夫が家にいる平日、次男を家に置いて、長男の幼稚園お迎えがてら、ちょっとずつ自分の用事を済ませたり息抜きをしたりする。先日は隙間時間にフラッと雑貨屋に立ち寄って、『きんぎょがにげた』の巾着袋とメモ帳を発見。可愛いメモ帳って、中高時代はものす…

屋根より高くないけれど

長男が生まれてから、端午の節句に何かしてあげたいなと思いつつ、何もしないまま四年が過ぎた。 最初の一、二年はどっちみちまだあまり分からないからいいものの、三歳ぐらいになるとこいのぼりも分かるので、買ってあげたいのだけれど、いかんせん昔と違っ…

また便利なものを見つけてしまった

またいいキッチングッズを手に入れてしまった。oxo(オクソー)のジンジャー&ガーリックおろし器。 これまでしょうがもニンニクも大根おろしも、すべて同じおろし器を使っていたのだけれど、うちでは、おろすのは圧倒的にしょうがとニンニクが多い。 信頼す…

はなむけ

生まれたときから我が子のように可愛がってきた甥っこが、春から大学生になる。 「いつまでも見ていられる...」と、赤ちゃん布団の横に貼り付いて寝顔を見ていたあのときから18年が過ぎたとは、にわかには信じられない。親元を離れて一人暮らしをする甥っこ…

バターケース新調

ふるさと納税の返礼品が届いた。 波佐見焼のバターケース。バターケースは二十歳ぐらいの時に雑貨屋で買ったアクリル樹脂製のものがあるけれど、バターナイフを入れて当たってしまったときの「カツッ!」という触感がどうにも嫌で、あまり使わなくなってしま…

大人の階段のぼる正月

コロナプラス乳呑み子がいる今年は、妊娠初期だった昨年に続き、自宅で年越しをすることに。結婚して六回目のお正月。 うち何度かは自宅以外で過ごしたけれど、なんと言ってもやはり、自宅で過ごすお正月が一番楽だと改めて思った。 親戚や友達と会うのも楽…

今年買って良かったもの 2020

今年も残すところあとわずか。 そろそろ恒例の「今年買って良かったもの」をまとめてみる。 とは言え、年の初めの頃に買ったものは、記憶がもう曖昧だ。 来年からは、年末のこのまとめのために買ったものをメモしておいた方がいいかもしれない。 買って良か…

いつか読む日のために

始めて2ヶ月経ったもの。来年の手帳を買いに行ったお店でたまたまこの「三年日記」を見つけたのは、ちょうど長男の4歳の誕生日だった。 少し前から「そろそろ育児日記をちゃんと書いてあげたいなぁ」と思いつつ、先延ばしになっていたのだけど、ちょうどそ…

40年の時が流れ

幼稚園から、「秋冬はお弁当を暖飯器に入れるので、温め可能なお弁当箱を持ってきてください」というお知らせが来た。「暖飯器」という言葉を、恥ずかしながら初めて知った。 よく考えてみれば、それ自体はたとえば入院中に病院で見ていたと思うのだけれど(…

未知なる世界、母乳育児

「多くの人が通る道なのに、実は当事者になるまでほとんどその内実を知らない」世界というのがある。 結婚式とか、妊娠出産とか、保育所への入所とか、親の介護とか、お葬式とかがそれだ。 私にとって「母乳育児」というのもそうだったのだと気づいたのは、…

可愛い布だとやる気が出る

裁縫道具が収まったところで、急ぎ作りたかったものがあった。ひとつは、息子のランチョンマット。 コロナ対策で幼稚園のランチタイムにアクリル板を使用することになったということで、もともと作っておいたものに加え、アクリル板に干渉しないよう、少し小…

裁縫箱の小宇宙

去年の暮れ頃から幼稚園グッズを作り始め、それを機にソーイング熱が高まった私。 以前から裁縫用品をまとめていた箱が溢れがちだったところへ、グッズが少しずつ増えてきて、もう少し大きな入れ物に機能的に収納したいなぁ...と思っていた。そこで思いつい…

凄腕の助手が来た

妊娠9ヶ月に入ったあたりから、夕飯作りが本気で大変になってきた。 とにかく、しばらく立ったままでいるとお腹が張ってくる。 お腹が張ったときは安静にして休む、というのが一番の対処方法なのでそうするのだけれど、5分立っては10分休む、みたいなことを…