子育て

入園して一年

年中になった長男の個人面談があった。年少のときの担任二人のうち一人が今年も受け持ってくれているので、去年からの成長をいろいろと教えてくれた。 去年指摘された課題(自分の思い通りにいかなかったときの行動)が改善されて、「すごく成長しました」と…

ハイハイしそうでまだしない

久しぶりに、赤子とゆっくり過ごす平日の昼間。GWに部屋のレイアウトを変えるまでは、ベビーベッドではもう長時間過ごせない赤子がぐずぐずと泣き出し、それを抱っこしたり、そのへんの床に転がしたり(これだとすぐに捕まえに行かないといけない)、ベビー…

4歳の母の日

連休明け。 息子が幼稚園から持ち帰ったかばんの中に、画用紙で作った赤いお花があるのがパッと目に入った。 「これなあに?」と聞いたら、息子は「あ!」と笑顔になって、お花を取り出した。 赤い紙のカーネーションは、同じく紙の花瓶に入っていて、花瓶に…

最後とは知らぬ最後

次男の誕生祝に夫の上司からもらった、秋冬用のお洋服。 ほとんどすべての服がお下がりの次男にとっては貴重な「次男専用」の服で、どんなに長男と似ていても、これを着て写っている写真は「これはふくちゃんだ」とすぐ分かるのだった。このところだんだん暑…

くるくる生活

4月は怒涛だった。何年かぶりの新しい仕事、それに伴う保育の複雑な手配、幼稚園の新年度。 保育を頼む日は、お迎えの時間がフルタイムで働くぐらいになるから、夫とお迎えのやりくりをつけたり、帰ってからバタバタとお風呂や寝る準備をしたりする。 幼稚…

新緑とちぎりパン

あっというまに新緑。三月に桜、四月に新緑。 明らかに季節が暦と合わなくなっていく。タンポポの綿毛を見ると、去年、入園したての幼稚園が6月まで休園になって、家とその周辺だけで過ごしていた日々を思い出す。 綿毛を見つけると手当たり次第に採って吹い…

屋根より高くないけれど

長男が生まれてから、端午の節句に何かしてあげたいなと思いつつ、何もしないまま四年が過ぎた。 最初の一、二年はどっちみちまだあまり分からないからいいものの、三歳ぐらいになるとこいのぼりも分かるので、買ってあげたいのだけれど、いかんせん昔と違っ…

早春富山旅①

初めての北陸新幹線。 電車好きの息子を新幹線に乗せてあげるのも、旅の目的のひとつだった。ヘビ顔の「はくたか」に乗って、一路富山へ。 ちょうどお昼時だったので、東京駅でお弁当を買って乗り込んだ。夫は鮭ハラス入り、私はあさりのしぐれ煮入りの、ど…

小さな卒業

長男がまだ0歳の頃、時々行く児童館があった。 引っ越してからは少し遠くなってあまり行かなくなったのだけれど、年少さんまでという年齢制限があり、4月になるともう行けなくなってしまうので、最後の思い出として、春休みに入ったばかりの長男を連れて出か…

BROTHERS

次男の歯が生えてきた。 そのことに最初に気づいたのは、なんと長男だった。「ママー!ふくちゃんのおくちのなかに、しろいやつがでてきてる!」 なになに、何の話だ? 急いで長男について行くと、「ほら、ここ!は、みたいなやつ!」と次男の口の中を指差す…

4歳とプチデート

2月後半から怪しい症状が出始めた長男の花粉症検査をするため、家にいた夫に次男を任せ、幼稚園お迎えから小児科に直行。 結局、今年はまだ検査はせず薬だけ出してもらうことになったので、予告していたチックン(血液検査)はせず。 チックン後のごほうびに…

血豆事件

長男が幼稚園に行っている間に、次男の6,7ヵ月健診を無事終了。 なんだか急にお腹が空いて、早めのお昼ごはんにすることにした。健診帰りに買ってきたスーパーのお惣菜をササッと食べ終わった直後、舌の脇に違和感を感じた。 何かがくっついているけど、ちょ…

逃げる2月

2月最後の登園日、息子が持ち帰ってきた製作物。「ママに、プレゼントだよ。おだいりさまと、おひなさま!」 バスを降りて手を繋ぐひまさえもどかしそうに、持ち帰りの袋をパカッと開けて見せるのだった。あっという間に過ぎ去っていく、2月。

バレバレバレンタイン

今年は日曜日だったバレンタインデー。 毎年何か用意するわけではないけど、今年は息子も4歳でだいぶ物心がついてきているし、幼稚園もお休みの日なので、遊びがてら一緒にチョコレートケーキを作ってみることにした。いつも行くスーパーで前もって手作りキ…

ゆきのひ、ココア

そろそろ園バスのお迎えの時間。 しばらく前から雨が降り始めた音がしていた。 場合によってはレインコートを持ってお迎えに行かないとな、どのくらい降っているか見てみようと窓を開けたら、まさかの雪になっていた。レインコートを持って、バスのお迎えへ…

ヒュウゥンの道

朝晩、吐く息が白くなってきた。スーパーからの帰り道、よく通る道がある。 信号をひとつショートカットできるので通るのだけれど、最初がちょっとだけ急な下り坂になっていて、そこを息子と「ヒュウゥンの道」と呼んでいた。「今日、ヒュウゥンの道通る?」…

ナビゲーション感覚

とうとうと言うかやっとと言うか、東京に二回目の緊急事態宣言が出た。近場で過ごす1月の三連休。 そろそろ用意しないとと思っていた、出産の内祝いをいくつか選びに出かけることにした。 ちょっと気の利いた雑貨が置いてあるお店が、自転車で行ける範囲に二…

いつか読む日のために

始めて2ヶ月経ったもの。来年の手帳を買いに行ったお店でたまたまこの「三年日記」を見つけたのは、ちょうど長男の4歳の誕生日だった。 少し前から「そろそろ育児日記をちゃんと書いてあげたいなぁ」と思いつつ、先延ばしになっていたのだけど、ちょうどそ…

Don't miss the bus, please!

あっという間に12月も半ばを過ぎた。 まさに師走。すごい早さで時間が経っていく。 紅葉が遅れていた日陰の銀杏も、いつの間にかすっかり色づいて、そして散っていった。12月の幼稚園はほとんどが午前保育で、送っていったと思ったらすぐに帰ってくる。 子ど…

三人家族だった頃

しばらくぶりの産後ケアステイ。あるとき、ふと思いついた。 ケア施設で赤ちゃんを見てもらっている間、夫と息子に近くに来てもらったら、三人で食事ができるじゃないか!と。「ママまたおとまりなの?」と少しさびしそうにしていた息子に、一緒にごはんを食…

さくひんてん

冷たい雨の週末、久しぶりに家族そろって出かけた先は、息子の幼稚園の作品展。入園してから今まで描いた絵や造形物が展示されて、それはそれは可愛かった。 自分の子どものものだけじゃなく、他の子の作品もそれぞれに興味深くて、ゆっくり見て回っていたら…

光浦靖子に叶えてほしい

光浦靖子に出版オファーが殺到しているらしい。先日の「もうひとつの人生を回収」のインタビュー記事が、大反響だったとか。 それはそうだろう。 その後、辛酸なめ子との独身に関する対談記事もあって、それも偶然読んだのだけど、これもまた、とても共感で…

匂いが足りない

マスク生活になって初めての秋。ある日の朝、園バスのバス停に向かう途中で、息子が「なんか、においがする」と言い出した。 「なんの匂い?」「なんか...におい」。マスクを外して鼻をくんくんしてみたら、はっきりと、秋の匂いがした。 いろんな葉っぱと湿…

いつものパンがないだけで

土曜日の寝る前になって、翌朝のパンを買い忘れたことに気がついた。 スーパーはもう閉まっているし、翌日は朝から夫がいないから、子どもを二人連れて朝からパンだけ買いに出る気にはなれない。 仕方なくいつもと違う朝ごはんにしたのだけれど、なんだかも…

2020秋、六本木

自分の目で実際その場で見てみたい展示会が2件、同じくらいの時期に開催されることを、つい先日SNSで知った。 どちらも行くのにそれなりに時間のかかる場所なので、1件だけ知ったときは諦めていたのだけれど、ちょうど家を出て帰ってくるまで一筆書きのよ…

育児は日進月歩

もうすぐ3ヶ月になる次男、初めての予防接種へ。長男が最初からお世話になっている小児科は引っ越して遠くなったので、これを機に、近くで評判のいい小児科に行ってみることにした。 悪くなさそうなら、次男はそっちをかかりつけにしようかと考えて。歩いて…

深まる秋

コーヒーのおいしい季節になった。出産後、授乳があるのでしばらくはカフェインを一応控えていたけれど、ホットコーヒーのおいしい季節になったら、もうそんなに毎日我慢はしていられない。 一日2杯までくらいなら大丈夫と言われているようなので、これ幸い…

40年の時が流れ

幼稚園から、「秋冬はお弁当を暖飯器に入れるので、温め可能なお弁当箱を持ってきてください」というお知らせが来た。「暖飯器」という言葉を、恥ずかしながら初めて知った。 よく考えてみれば、それ自体はたとえば入院中に病院で見ていたと思うのだけれど(…

四人家族、初めてのおでかけ

産後2ヶ月。 そろそろ本格的なおでかけをしてみようということで、初めて家族四人で外出となった。行き先は立川。 往復+滞在で5,6時間はかかるので、それを利用していろいろな実験、様子見の意味もあった。 一人目の時は外で母乳をあげたことがなかったの…

未知なる世界、母乳育児

「多くの人が通る道なのに、実は当事者になるまでほとんどその内実を知らない」世界というのがある。 結婚式とか、妊娠出産とか、保育所への入所とか、親の介護とか、お葬式とかがそれだ。 私にとって「母乳育児」というのもそうだったのだと気づいたのは、…